携帯電話料金値下げのニュースに惑わされてはいけない理由

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先月10月28日に

「政府の携帯料金引き下げの方針を受けてKDDIとソフトバンクが新料金プランを発表しました。」

10月30日 Yahoo!ニュースより

というニュースが発表されました。
今までのように一見値下げに見せかけてる値下げもどきではなくて、今度こそ本当に携帯電話料金が引き下げられるのでしょうか?

実はこのニュース、今まで以上に見せかけで実際は意味のない料金プランだったのです。

その理由を元ドコモショップ店員が説明します。

●携帯電話料金値下げのニュースに惑わされてはいけない理由

携帯電話料金値下げのニュースに惑わされてはいけない理由

Oleg GamulinskiyによるPixabayからの画像

10月28日に「政府の携帯料金引き下げの方針を受けてKDDIとソフトバンクが新料金プランを発表しました。」というニュースがYahooニュースで出てきました。
今まで何度も月額料金や端末代金の「値下げ!」と言われてきましたがふたを開けてみると「実質値下げ」という事が多かったのですが

・基本料金が半額になるが2年縛りが適用。途中で解約すると高額な解約金がかかる
・本体代金は「実質0円」となり、それを適用するためには同一端末を2年間使用しないといけない
・安くなると思いきや、実はデータ通信量に制限がある
・端末料金を安くするためには複数のオプションサービスに入らないといけない
・端末料金を安くするためにわかりにくく別の新規回線に契約させられていた(別回線は月額料金が無料だけど、解約時に違約金が発生するケースも)

のように、一見安くなると見せかけて実際のところユーザーにとって得なのか損なのかわからないような料金プランの設定がありました。
ポスターやパンフレットの隅に小さく米印で条件を書いていたりしていて、こんなの誰も読めへん…と思うような条件付与があったケースもあります。

さて、今回の「政府の携帯料金引き下げの方針を受けてKDDIとソフトバンクが新料金プランを発表しました。」というニュースですが、解りにくくもなんともなく、記事を読めばそのからくりが明らかになります。

皆さんもこのニュースの見出しに惑わされてぬか喜びしないように気を付けてください。

●「KDDIとソフトバンク」の文言に秘密有り

記事を読んでみると

・KDDI→UQモバイルで新料金プラン
・ソフトバンク→ワイモバイルで新料金プラン

という事でした。
つまりは、”KDDIとソフトバンク”という記事の見出しが”auとソフトバンクモバイル”かと思わせるところがポイントです。
正しくは”KDDIグループとソフトバンクグループ”という事ですね。
しかも新料金プランとは

「20GBプランの設置」

という事でした。

・UQモバイルではデータ利用量が20ギガバイトで月額3980円
・ワイモバイルではデータ利用量が20ギガバイトで月額4480円

のプランを始めるとの事です。

●ドコモはどうなのか

ドコモはどうなのか

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

NTTドコモについては、現在NTTの完全子会社になろうとしています。
そうなると、同じくNTTグループの傘下にOCNモバイルONEがあります。
現在、OCNモバイルONEではすでにデータ通信料20GBのプランが存在しています。

・OCNモバイルワンでデータ利用量が20ギガバイトで月額4840円

のプランがあります。
料金プランとしてはUQモバイルの料金プランが安いですね。

●違う、そうじゃない

違う、そうじゃない

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

というかそんな話ではないんですよね。
結局みんなよく使っているのはNTTドコモであり、auであり、ソフトバンクモバイルです。
そっちの料金はどうなるの?
グループ会社で新料金プランを打ち出したところで、3キャリアを使っている人はそのプランに変更できないでしょということなんですよね。
何にもメスが入っていない。
サブブランドで新料金を打ち出したところでユーザーからしたら「格安SIMに乗り換えます」という事となんら変わりないわけです。
そうなると、もっと選択肢は広まります。

・楽天ポイントと連携できる楽天モバイル
・3社のネットワークに対応しているmineo
・イオン店頭でサポートが受けられるイオンモバイル
・SNS等の通信がカウントフリーになるLINEモバイル
・YouTubeなどの通信がカウントフリーになるBIGLOBEモバイル

料金や速度だけでなくこういう個性から会社を選ぶこともできます。

●携帯電話料金を見直そう

携帯電話料金を見直そう

Free-PhotosによるPixabayからの画像

結局みせかけで実際のキャリアの通信量は値下げにならないという今回のニュースでしたが、この機会に携帯電話料金を見直すことをオススメします。
現在、3大キャリアを使うメリットはポイントとキャリアメール、通信速度の安定性くらいじゃないでしょうか。

筆者は通話でNTTドコモを使っていますが、通信はOCNモバイルワンを使っています。
OCNモバイルワンに関しては一つの料金プランでSIMカードを2枚出して妻と2人で使っています。
通信料金はかなり安くなります。

ただ、筆者自身の使い方を見直した場合、YouTubeの通信が一番大きいのですが、動画の画質にはこだわらないのでBIGLOBEモバイルに乗り換えようと考えています。
YouTube視聴のデータがカウントされなくなればプランを一つ下げられるので、今より料金がさらに安くなる可能性が出てきます。

皆さんも今の自分の電話料金と使い方を分析して一番最適な通信会社に乗り換えませんか。

と、いうわけで今日も一記事書いた自分を褒めながら今回のお話は終了です。
また次の記事も是非見てくださいね。

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